添え物はコンパクトに(添付ファイルについて)


はー、旅行に行ってたからメールチェックしなくっちゃ。
確か○○さんがデジカメで撮ったのを送ってくれるって……
……あれ?
メールソフトが重いんだけど……どうして?
何でエラーが出るの?何故何故ホワーイ?

添付ファイルは、相手に多大な迷惑をかけることがあります。
先日実際に知り合いがどうしたら良いのか呆然とすることが。
きっとサポートセンターにも同種の質問が多いんでしょうね。
というわけで、項目増やして添付ファイルについて知る限りで。


1.メールはテキストしか送れません

 電子メールと言うのは、テキスト送信とテキスト受信の2つの操作を、
 3つのステップで相手とやり取りするものです。
  

  1. 先ず、最寄のメールサーバーにメールを出しに行く
  2. メールサーバーから相手の最寄のメールサーバーにメールを転送する
  3. 自分の最寄のメールサーバーに届いたメールソフトを取り出す


 単純なんです。
 メールサーバーには大概Sendmailという、皆さんも1回くらい聞いたソフトが
 入っております。

 私たちの場合、メールクライアント=メールソフトを使用して、メールサーバー
 に「メール送ってね、あとこっちのメールも頂戴ね」と言っているわけです。
 TELNET齧ると分かりますが、本当にそういうやり取りなんですよ。

 さて、ここでメールソフトに設定を求められることがある用語について。

 SMTP(simple mail transfer protocol) 送信するだけのプロトコルだよん
 POP3(post office protocol version3) 受信プロトコルのバージョン3だよん

 ちなみに。SMTPのポート番号は25、POP3のポート番号は110です。
 お手持ちのメールソフトで確かめて見ましょう(笑)

 これだけ単純な構造だから、データは全部テキストで扱われます。
 つまりハガキとか封筒を郵便ポストに入れるのと同様ですね。


 

2.画像はテキストにされて送られる

 『でもでも、HTMLメールは?画像は?送れるじゃない!』と仰る貴方。
 それはメールソフトが画像をテキストにして送信してくれるから届くのです。

 HPをお持ちで、FTPソフトを使用されるあなたはお分かりでしょうが、
 テキストはテキストデータとして「ASCII送信」されますよね。
 画像データは「バイナリ送信」だと聞いた事がありますよね。
 なくってもそういうことだとして話を進めます。覚えておいてください。

 林檎と窓のラブコール(エンコードの話)でも書きましたが、
 添付した画像(バイナリデータ)は一旦メールソフトによって『テキスト(データ)』に
 変換され、相手に送られます。
 相手が受け取ると、メールソフトはこれを見分けて元の『画像』に変換してくれます。
 変換方式まで具体的に書くと私の脳内がパンクしますが、BASE64が基本です。

 さて、ここで、何が問題なのかと言いますと。
 一旦変換して再度変換するわけですから。

 ファイルの容量も微妙に変わるし時間も普通よりかかるんだ、ということです。
 ここら分かってないとおっとろしいことを平気でやらかす人が出てきます……。

3.メールの大きさって考えませんか?

 そういうわけで、事例をひとつ。

 先日、私はICQでAOIちゃん(仮名)とお話してました。
 

AOIちゃん「済みません、メール受信が重いので、Q落とします」
私     「(あー、週末だもんな)あ、どぞどぞ、また後ほど〜♪<レス不要」

15分ほど後。AOIちゃん復活(笑)

私     「おかおか〜」
AOIちゃん「落とせない……エラー出てしまって。添付ファイルあって」
私     「ああ、それは深夜だと重いですね〜。(メールの)サイズ幾つ?」
AOIちゃん「……1.73mb……」



kb(キロバイト)じゃありません。mb(メガバイト)です。
FDD(フロッピーディスク)1枚の容量を越えるファイルサイズです。

そんなに大きいファイルをメール送信すな〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
容量制限のきついところだとボムメール同然じゃないか〜〜〜〜〜〜〜っ!!


AOIちゃん「どうしましょう、そのメール以外の受信が出来ないんです」
AOIちゃん「他のに緊急の用件が入っていたらどうしよう……」
私     「(こっちはその点、楽なのよね)方法はありますよ〜」

 と言うわけで。
 私はまた例のアレをご紹介してしまったのでした。
 最近すっかりメインメーラーと化しているよなnPOP。

 しかし、どうやって送ったのかしら。不思議。
 普通は送信だけでえらい事時間がかかるんですよ。
 送っている間にエラー出るんですがね普通は……。

#ボムメール メール爆弾。容量の大きいファイルを送りつけて相手のメールを受信不能にする。
         メールボムとも言う。

4.添付ファイルはおまけと考える


 メールボックスには『容量』と言うものがあります。
 各々のマシンにも、『性能』があります。
 それを考えて、私は以下の方法をとりわけ強くお勧めします。

画像ファイルは出来るだけHPに
HPをお持ちの方なら、フォルダを作っておいて画像をアップロード、URLを教えるだけ。
これが一番相手としては有り難い方法です。せいぜい一週間置けば良いのですから。
画像形式はJPEGに
これも基本。ていうか最近のデジカメは勝手にJPEG形式に変換されるはず。
されてなさそうならこの形式で保存するということを叩きこみましょう。
添付ファイルでメール送信して良いか前もって聞く
メールボックスの容量が小さい人は止めて欲しいということもあります。
相手に届くのはあなたのメールだけではないのですよ。
画像は出来るだけ縮小する
絶対に縮小してください。デジカメから取り込んだまんま不許可!
せめて半分以下にしてくれないと耳元で叫びますよ(まて)
添付ファイル有りと件名に明記する
意外にこれ大事です。相手をパニックに陥れてはいけませぬ。
世の中にはウィルスメールなるものも有るのです。
複数の画像を一時に送らない
原寸大で10枚とか送ったら……私なら逆襲を考えたくなります。
会社の先輩は『殺す〜〜〜!!』とお客さんのメールに叫びました。
ご本人にでないのが唯一の救いです(遠く)


如何でしょうか。
もう一回だけ要点を。

相手に送られているメールはあなたからのメールだけでは有りません。
先ずは相手に負担をかけない方法を考えてください。
ハガキ1枚で済むところをダンボール箱サイズにしないで下さい。

 他に良い方法があると仰る方どうぞお教えください。
 私は添付ファイルは好きじゃないのでテキストなんかはICQで送信します(笑)


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