林檎と窓のラブコール


オンラインで大好きなあの人が思い出の写真を送ってくれた。
さて、開くとしよう。
……あれれれ?どうしてまた開けないの?
これは何?ウィルス?メールソフトの故障?はたまた幻覚?

二人のマシンは、MacintoshWindowsであった……。

1.MacとWinには共通語MIME(Base64)で


  電子メールは、基本的にテキスト(データ)しか送れません。
  よって、添付した画像(バイナリデータ)は一旦メールソフトによって『テキスト(データ)』に変換されて相手側に送られます。
  これを『エンコード』と呼びます。
  相手が受け取ると、メールソフトはこれを見分けて元の『画像』に変換してくれます。
  これを『デコード』と呼びます。

  ですが、この『エンコード』方式には違いが存在するのです。
  Macintoshは主にBinHexという形式でデータを送信します。
  これに対応しているメールソフトは殆どないようです。というか対応しているソフトを私が知らない。
  だから、お互いにデータをやり取りしたい場合、以下のようにする必要があります。

自分のマシン 相手のマシン エンコード形式
Windows Windows Base64(MIME)
Windows Mac Base64(MIME)かUUEncode
Mac Mac BinHex

  つまり、共通語はBase64にしておくと良いと言うことですね。
  これは、あなたがお使いのメールソフトによって設定位置が違います。
  ヘルプやオプションに設定方法が必ず載っているはずなので自分で探してください。

  Macの環境を良く知らないので申し訳ないですが、Base64形式にメールソフトが対応していない場合、
  『デコード』専用のソフトを探す必要があるかと思います。
  そこいらは窓の杜やベクター等でご自身で探してください。
  この際、対応しているソフトにしてしまうのも良いかもしれませんね。

2.何で拡げるのか分からないけど『拡張子』


  MacとWindowsの決定的な違いの一つに『拡張子』があります。
  ”.gif”だの、”.exe”だの、お尻についてる意味合いもさっぱりのカンマ3文字。
  これはMacには要らないものですが、Windowsにはなくてはならないものです。
  ついていないバイナリファイルだと、まず開けないか文字化けを起こします。


  取りあえず、対策としては『画像と分かっている』場合、”.jpg”や”.gif”と付けてみましょう。
  それから画像編集ソフトで開いてみます。そうすれば大概開くかと。
  あ、でも一応コピーを取ってみてね。壊れている可能性もなきにしもあらずですし。
  

  『うちのWindowsにはそんなもの見えないけれど』と仰るあなた。
  以下の操作をしてください。これで多分拡張子が顔を出します。

  エクスプローラを立ちあげて、メニューから   『表示』→『フォルダオプション』で更に『表示』を選択する。
  『登録されているファイルの拡張子は表示しない』がチェックされていたら、これをオフにして、『OK』を押す。

3.圧縮ファイルのやり取りがしたい


  お互いやり取りできないと思ってませんか?
  出来るはずですよ、同じ形式で圧縮しているのであれば。
  圧縮形式は”.lzh””.zip”のどちらかにして下さい。
  欧米では若干”.zip”の方が多い感じです。
  ジッパー上げているわけですね。で、解凍するとき下げるわけです。
  何だかイメージが悪いので(笑)私はつい”.lzh”採用。
  
  あ、”.jpg”の場合、既に画像が圧縮されているのでこれ以上何かする必要はありません。
  ただし、一度に多く送ると、相手の環境によっては非常に迷惑です。
  メールボックスの容量もあるので、分割するかHPお持ちならUPして持って行ってもらうとか、
  工夫しましょうね。

  最近は、『圧縮&解凍』ソフトが多くなっています。だから最新のものを探してきて、使ってみましょう。
  どれをどこでどう探して選択するかはあなたのお好みと責任でどうぞ。



#豆知識:Macの画像形式は大概”.pict”で、Windowsのそれは”.bmp”です。これで送るのやめよう。重いから。


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